乳滴/2022年9月20日号
緊急特別要請の重み

前号で9月7日の酪政連緊急特別集会の様子を伝えた。全国約200名の酪農家が一堂に会し、代表要請した4名をはじめ、全国の酪農家の声を「緊急特別要請」として採択した。今後酪農対策として具体化され、全国の酪農家に一刻も早く行き渡るよう願う。
酪政連による集会形式の要請活動は4年ぶりで、ちなみに前回(2018年)開催は同じ会場(自民党本部大ホール)で700名以上の参加があった。今回は新型コロナ対策として、席の間隔を確保する等のために参加人員に上限が設けられた(前号掲載写真で間隔を空けて座っている様子が分かる)。それでも会場には熱気と気迫が満ちていた。
自民党酪政会所属議員を中心に65名の国会議員もハチマキ姿で出席。県名プラカードを頼りに、地元酪農家と親しく挨拶を交わす議員たちが随所に。ふだん地元で会う支援者と東京で会えば「忙しいのによく来ていただいた」と議員は思うだろう。全国の酪農家の思いは伝わったはずだ。
需給緩和の中で、やっと手にする飲用乳価10円値上げはしかし11月からと先の話であり、値上げ幅も今の諸資材高騰を補うには到底足らない情勢。この窮状を乗り越える対策、支援策が措置されるよう、先生方の活躍を注視したい。