乳滴/2023年2月10日号
「異次元」在野の提案

次元の異なる少子化対策が話題だ。食料安保と同じくらい国の重大事であり、在野の立場から提案したい。
それは国民年金の第3号被保険者制度(会社員や公務員など国民年金の第2号被保険者に扶養される配偶者が対象。第3号被保険者期間は保険料を自分で納付する必要はなく、保険料納付済期間として将来の年金額に反映される。年収130万円以上は第3号から外れる)の廃止だ。
片方が外で稼ぎもう片方は家事に専念することを促すようなもので、多くは男性が勤め女性が家事の分担になっている。それでよかった時代もあったのだろうが見直すべきだ。いわゆる主婦(主夫)からは嫌がられる提案かもしれない。
第3号被保険者制度をなくせば、家事に専念してきた女性は家庭を出て働き始めるはず。やがて地方議会・国会議員を目指す女性も増えるだろう。男性多数で考えた政策には限界がある気もする。女性の社会進出が広がる分、家事・育児を女性任せにしてきた日本の男性は家事・育児により多くの時間を割くようになり、結果として少子化対策につながってゆく。
ここまでは既婚者向け対策。これとは別に男女ともに素敵なパートナーとめぐり合うため、社会として何ができるかを検討することも必要だ。