乳滴/2023年3月1日号
脱マスクで景気反転
3月13日以降のマスクの着用について「個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねる」との政府の考え方が示された。会社のロッカー、カバンの中、上着のポケット、自家用車のグローブボックス。いろんなところに予備を置き、うっかり忘れないよう工夫してきた。長かったマスク生活が間もなく終わる。
陽射しに春の気配を感じるこの季節、脱マスクの動きは大歓迎だ。ニュースを聞いて「これからラクになるぞ」と言ったら、家族は「あらそう。私はしばらく続けるけど」という。そういう人は好きにすればいい。なにしろ政府は「本人の意思に反してマスクの着脱を強いることがないよう、個人の主体的な判断が尊重されるよう、ご配慮を」とも言ってくれており、脱マスク派としては気が楽だ。
マスク着用、さらにアクリル板越しでの打ち合わせ、面談は慣れればそれなりに成立するが、微妙な表情が分かりにくく、しかも声がこもって聞き直すことが多かった。感染防止効果はあっただろうが、社会経済活動を抑制する副作用もあったのではないか。
アクリル板の扱いは今後決まるらしいが、とりあえず脱マスクが社会経済活動の追い風になり、巡り巡って牛乳・乳製品消費増につながってほしい。