乳滴/2023年5月10日号
目の前の課題に全力を
東洋大学が東京都北区・赤羽台キャンパスの新校舎「こけら落としイベント」を4月22日に開催。同大学卒業生アスリート5氏等によるトークショーを聞いた。
建学135年の歴史があるだけに、競泳金メダリストの萩野公介、大橋悠依の両氏、元世界ボクシング協会ミドル級スーパー王者の村田諒太氏ら頂点を極めた経験談は輝いていた。
その中で村田氏が「夢をかなえる方法、目標達成の方法を教えてください」とよく質問されると述べた。そう聞きたくなる気持ちは理解できる。
これに対して村田氏は「(高校1年生だった)01年熊本インターハイ1回戦のリングに向かう緊張感も、(結果的に最後の試合となった)2団体王座統一戦、22年のゲンナジー・ゴロフキン戦前の緊張感も同じだった」と意外な事を話した。
「今、直面している事に真剣に取組んでいく。目の前にある目標に一生懸命取組むことが大事だ。時には失敗もあるだろうが、繰り返し経験していく中で成果も出る」と自身の考えを話す。「そこに大きい、小さいは関係ない」と述べ、「気づいたら成功していたといえる」と語った。
このほか、親が3歳までに正しい食習慣をつけることの重要性を指摘。筆者の頭には牛乳乳製品が浮かんだ。