乳滴/2023年6月1日号
牛乳で至福のひととき

「子どもの頃から牛乳が大好き」「体調を崩し高熱を出した際にも、体が欲しがったのは牛乳です」。こんな言葉が散りばめられた投稿が全国紙(朝日新聞5月16日付)のコラム「ひととき」に掲載されていた。読んでうれしくなった。
投稿者は埼玉県の50代の主婦。そもそもの主旨は、キャップ付き「よつ葉牛乳」の内フタが開けにくいというもの。同社に電話したところ、内ふたの開けやすいやり方とともに、お客様相談室の方から返事をいただいたと対応の素晴らしさをほめた。
加えて同社が23年春季リニューアルで内フタなしのワンステップオープンキャップに切り替えた。その「企業努力に感動した」とまで書かれている。
消費者への酪農理解醸成が喫緊の課題である昨今。このような丁寧な対応を心がけることは、仮に、事情によりお客様への要望をかなえることができなかったとしても、貢献は大きい。小さいことの積み重ねである。一人の好印象の背景には家族や友人等の大勢の方々がいる。
牛乳大好きな人たちは老若男女を問わず全国にたくさんいる。こんな心にしみる温かな話を酪農家に知らせたいし、知ってもらいたい。
投稿は「一杯の牛乳が朝の至福のひとときです」と結んでいた。