乳滴/2023年10月10日号
3年で変わった事
スポーツの秋。毎年この時期開かれてきた地区対抗町民体育祭が、3年間の休止を経て、このほど復活。以前から各地区とも高齢化で選手集めに苦労していたため、今回は年齢別徒競走や全年齢混合リレーなど体力勝負の種目を削り、お昼に解散する半日行事に短縮、地域交流イベント色の強い計画だった(私はサークルゴルフという種目に選手登録)。
7月の地元の天王様(祇園祭)もコロナ期間を経て変化。高齢化が進み神輿の担ぎ手が減った。2日間の神輿渡御のうち初日は軽トラに神輿を載せ巡幸、2日目のみ人力で出来た。見物人も明らかに減った。
もう一つ。従前から減少気味だった路線バス利用者が3年間で一層減ったため大幅減便。2019年往復16便が現在往復6便(しかも土日祝運休)、運賃も値上げに。
気忙しい街中では忘れがちだが、過疎の農村で暮らしていると、新型コロナ禍後の社会の変化は、都市部と比べ過疎地でより顕著に現れている気がする。
冒頭の体育祭は、結局明け方から雨が降り始め中止に。慰労会用のおつまみの折詰(ビール付)を地区役員さんが秋雨の中わざわざ自宅に届けてくれたので、久々の本物のビールをすすりながら、農村の未来を考えた日曜の夕暮れだった。