乳滴/2023年12月10日号
重点支援地方交付金
11月29日の自民党酪政会で、酪政連の要請を受けて、ある議員が発言。長くなるが紹介する。「酪政連の皆さんにお願いがあります。令和5年度補正予算のうち重点支援地方交付金。これは12月の地方の議会に間に合うよう措置されたものです。県議会、市町村議会が始まるが、是非この交付金を酪農にふり向けて頂けるよう、県・市町村議会議員に要請してほしい。そうすることで知事・首長さんが酪農の実情に配慮すると思う。試みてほしい」。中央での要請活動と同じくらい、地元での活動も重要ということだ。
同交付金(1.6兆円)のうち、事業者支援枠は5千億円。農林水産業における物価高騰対策支援が盛り込まれており、酪農にも活用可能。同交付金のPR版には「畜産農家に対して、配合飼料価格の上昇分の一部を補助」、「優良な乳用牛群を確保する生産者に対して、一定の月齢以上の乳用牛にかかる繁殖経費等を、1頭当たり定額で支援」などの例示がある。県・市町村の活用に期待したい。
補正予算ではこのほか飼料自給率向上緊急対策(130億円)、乳用牛長命連産性等向上緊急支援事業(50億円)等を措置(既報)。こうした諸対策でしのいでいる間に、なんとか状況が好転、トンネルの出口が見えてほしい。