乳滴/2024年2月1日号
非常時対応どこまで
能登半島地震からひと月過ぎた。水道、電気、鉄道等が徐々に復旧、小・中学校再開の情報も届いているが、依然多くが避難を強いられているうえ、農業施設や農地の被害は大きく、能登の農家は深刻な状況に置かれている。
最近、日本では10年と間隔を空けず、どこかで震災がある。今後10年以内、早ければ数年後にどこかで発生すると考えておいたほうがよい。
災害に強いインフラ整備と、万一の際の復旧・復興は国の課題。飼料等購買品の安定供給・集乳継続は組織が検討し対応するとして、個人ではどこまで備えられるか。
停電に対し発電機が借りられるか(配電盤の確認要)、保有している場合、日頃の点検が必須。断水へは井戸水で足りるか、川の水(貯水槽・タンク確保も)が使えるか。予備の燃料、手もとのエサは何日もつか。
生活面では、家が倒壊するほどの揺れで非常持ち出し袋を持つ時間がないことも想定すると、非常用物資は庭の片隅や自家用車など屋外に分散して用意すべきかもしれない。
さらに災害発生時に家族皆が家にいるとは限らない。外出時の安否確認、連絡手段として、NTTの災害用伝言ダイヤル「171」の使い方も知っておく。
いずれも家族で話し合い備えておきたい。