乳滴/2024年3月20日号
ヘルパーになった理由
求人等の各種情報提供で知られる㈱マイナビのホームページ(農業)に、酪農とちぎ農協に所属する20代女性酪農ヘルパーの志望動機等が紹介されている。
酪農に全く縁のなかった彼女は「小さい頃からとにかく動物が大好き」。埼玉県の動物専門学校で学び、当初はイルカのトレーナーに憧れて入学。学ぶうちに(水族館や動物園の)仕事は、意外と動物と接する時間が少ないと感じていたという。そんな時、北海道のインターンシップで試しに酪農ヘルパーに挑戦。牛との距離感が近く触れ合う時間も長いことから「大きい動物が好き、牛が好きと心から実感した」。
動物に触れあう仕事をしてみたいという女性は都会にも大勢いる。動物飼育を学べる専門学校も全国で60校以上ある。全国には動物園が89園、水族館が51館あるが、採用人数は希望者に比べて少ないのが実態だろう。
酪農ヘルパー全国協会では、減少している酪農ヘルパー要員(令和5年で1492名)確保のため、動物系の専門学校等にもPR活動を強化している。前述の記事掲載もその一環だが、彼女は「やりがいを感じる時は」との質問に「もちろん、(酪農家さんから)ありがとうと言ってもらった時です」と即答している。同ページをぜひご覧いただきたい。