乳滴/2020年6月1日号
新しい生活様式とは
新型コロナウイルス緊急事態宣言の解除は明るい知らせだが、業界では乳製品在庫増のほか、再び感染拡大が起きた場合の需給対応も課題として残る。
今まさに冬に入った南半球ブラジルの報道をみると、半年後に冬を迎える北半球がまたパンデミックにならないかという心配。一方で治療薬、ワクチンの開発が進められており、これからは季節性インフルエンザのように、警戒しながらも新型コロナ、新型インフルエンザ等とともに生きていくことになるのだろう。
そして政府が「新しい生活様式」を求めている。厚労省によれば、手洗い、咳エチケット、毎日検温、3密回避などだが、これらは今や実生活に組み込まれた感があるので、今後も続けられそうではある。しかし「食事中は料理に集中、おしゃべりは控えめに」とか「多人数での会食は避けて」そして「会議はオンラインで」「買い物は計画を立てて素早く」等々、今まで当たり前のようにやってきたことを、見直すように求めている。
緊急宣言解除後、東京の通勤電車は徐々に混み始めている。日本社会が注意深く活動を再開し始めたようだ。全国的にみれば感染者数は以前よりは少ない。このまま収束を迎えることができるよう、警戒を緩めないことが肝要だ。