乳滴/2023年5月1日号
生乳事故の多い曜日

本会の酪農業賠償責任補償制度、バルククーラー保険の加入者で、「1年のうちで事故が多いのは4月、7月、10月。1週間でみれば月曜日と金曜日に集中、している」という。担当者は「もちろん今まで十分に対策は取り組まれてきたと思いますが」と前置きした上で「例えば各前月に事故への注意喚起ができる」と呼びかけた。4月14日に東京都内で開いた酪農共済制度研修会での提案だ。農繁期の影響、そして様々な用事は週末に集中しがちという事情によるものなのか分析を要するが、重要な情報である。
また、酪農共済の給付の傾向として①ケガによる給付の率が高い(しかも重症なケガが多い)、②病気では一般には生活習慣病が上位を占めるが酪農共済では糖尿病の数が比較的少ない(毎年数件しかない)などの報告もあり、酪農家向けとして特化した共済各制度の説明があった。
酪農共済の推進活動は新型コロナ禍で残念ながら3年間停滞したが、制度の安定的な運営を維持するため、感染者数が落ち着きを見せるこのタイミングで、いま一度制度の特徴と最近の改善点を知っていただくために開いたもの。せっかく担当者に集まっていただいた大切な機会であり、一方的な説明にとどまらずアンケートも実施した。頂いた貴重な意見は事業の推進力になる。