乳滴/2020年10月20日号
スキムミルク旨い
酪農家戸数が減少を続けるなか、生乳生産量の維持・拡大が長い間の課題だった。後継牛確保、飼養管理施設の改善など業界挙げての努力が奏功。生産減少傾向は底を打ち、北海道に続き都府県でも前年比で増産基調で推移(10月1日号)。そしてJミルクは今年度生乳生産が前年比1.1%増となる予測を立てた(10月10日号)。
そこに新型コロナで業務用乳製品需要急減という思わぬ難題が生じた。今、バター・脱脂粉乳在庫積み増しが新たな課題になっている。
個人的にはバターは調理やパンのお供として日常的に使うが、脱脂粉乳(スキムミルク)を手に取る機会はなかった。売り場で見れば高価でもないので早速購入。商品には簡単なドリンクの作り方がありぬるめのお湯で溶いてみたら、ほんのり甘いホットミルクが出来た。旨い。先輩たちが「給食で出た脱脂粉乳が不味かった」とよく言うが、それは昔の話だ。
試しに「スキムミルク、おかず」でグーグル検索すると、多くのメニューが提案される。パン、菓子類が多いように見えるが、揚げ物やハンバーグ、グラタン、サラダといったおかずメニューもあるのでいくつか試すことにした。軽くて携帯性もよいので農作業の合間のコーヒーブレイク等、アウトドアでも楽しみたい。