乳滴/2016年4月1日号
自信持とう牛乳が一番
TPPの大筋合意を受けて生活者(消費者)は食品の購入(農林水産分野)について、どのように受け止めているのか。総合マーケティング支援を行う㈱ネオマーケティング社のインターネット調査結果が興味深い。今年の1月に全国の15~69歳の男女1200名を対象に実施した。その中から勇気づけられる部分を紹介したい。
まず、「TPPの大筋合意内容(農林水産分野)を知って以降、食品に対する意識変化は」には、約3割が「変化があった」と回答。主なものでは▽自分の国の食品を守りたい(17歳女性)▽原産地をよく確認するようになった(18歳男性)▽国産の価値を再認識(51歳女性)▽国産への信頼が強まる(60歳女性)――などがある。
特記したいのは、「国産を買いたいと思う食材」の第1位が牛乳であることだ。第2位は穀類、第3位は鶏卵――の順。しかも牛乳が国産100%であることを「とても意義がある」「意義があることだ」を合計すると8割以上となった。
その理由としては「安心だから」81.6%、「安全だから」79.5%が「おいしいから」47.3%を大幅に上回り、この2項目が断トツ。生活者の約半数が「食の安心・安全」を不安視している中での結果であり、重く受け止めたい。