乳滴/2017年3月20日号
やっぱり女性のお蔭
「今回、組合が無事に20周年を迎えられたのは、(実は)私たち女性のお蔭ですよ」と、出席した酪農女性の一人が発言すると、式典会場がどっと沸いた。
1月に開催された東京都酪農協(平野正延代表理事組合長)の「20周年記念式典」でのことだ。
周年事業は、組合の歴史を振り返りつつ、未来へつなぐためのもの。組合員、関係団体、取引先等から招待者を招き、式典では少し堅苦しい祝辞や挨拶が続くものである。ところが、同酪農協(49戸)の場合は出席者の多くが家族(夫婦)連れ。途中、各自の若い時から現在までの写真がスクリーンに映し出され、奥さんも発言した。印象に残ったのが、冒頭の本音の発言である。
3月3日のひな祭りの日の日本経済新聞のコラム「春秋」には「男どもが天下国家を論じて武器などを担いであちこち走り回っている間も、女性たちは着実に次の世代を用意してきた」と人類が女性だけになればもう少し争いごとが減るのではないかと論じていた。所詮男とはそんなものなのかもしれない。
3月9日に開催された宮城県酪農協会主催の酪農婦人の研修会の今年の講演テーマは「人生はやっぱり女性次第」というものだ。組合(組織)も家庭も女性を大事にしないと滅びるぞ。