乳滴/2018年12月1日号
瓶牛乳の飲み方の謎
瓶の牛乳を飲むときと言えば「腰に手をあてる姿勢(ポーズ)」を良く思い浮かべるだろう。ではその理由を知っていますか。NHKの毎週金曜日の人気番組「チコちゃんに叱られる!」(11月24日放送)で、この疑問が取りあげられた。同番組は、仮想の5歳の女の子であるチコちゃんがゲストの大人に身近な疑問について問いただすもの。
結論を言えば腰に手をあてるのは「牛乳瓶の飲み口が大きい形」のせい。そのままの姿勢で飲むと鼻が邪魔するため身体をのけぞらせた方が飲みやすいからだ。しかし、腰に手をあてる理由の解明は難しい。国際武道大学の先生方による人の動作解析システム「モーションキャプチャ」による実験も含めた考察では、腰に手をあてることで前に力が加わり胴体が反りやすくなるというのが一応の解釈だった。
牛乳瓶の飲み口の大きさは1958年に厚正省の省令により口径26㍉以上にすることが定められ、牛乳キャップのトップメーカーの当時の社長が現在の大きさの口径34㍉に統一したものだという。もちろん飲み口が大きいのは、使用後に洗浄、消毒し再利用しやすくするためだ。
知らないと、番組ではチコちゃんから「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と痛烈なお叱りを受けることになる。