乳滴/2020年5月10日号
経済と健康と
2月以降欠品続きで手に入らなかったマスクだが、最近になって衣料品店や飲食店など、ドラッグストアではない場所で売られ始めた。路上売り子のニュースもあった。出所不明の怪しいマスクとは思うが実際目の当りにしたら買ってしまうのか。
一方、地元の町役場でも近日中に各住民にマスクを配布するという。あれだけ見かけなかったマスクが出回り始めたのはなぜか。根拠はないが、対コロナ戦争もついに終盤で出口が見え始めた、明るい兆しなのだろうか。ところで、いわゆるアベノマスクはまだ届かない(8日現在。埼玉在住)。
新型コロナのために諸外国ではロックダウン措置がとられ、多くの産業活動が停止。これによる経済への影響は、大恐慌(1929年~)以来の最悪の景気後退(国際通貨基金)といわれている。しかし今回はウイルスと人間の戦いであり、健康への直接的な影響、場合によっては生死にかかわるという点で個人的に極めて重い困難でもある。
終息に向けた政府の対策、GOTOキャンペーン事業(1兆7千億円)はいろいろ言われているが、まさに今困難に直面している関連業界にとって励みになろう。しかし極端な言い方をすれば、その時まで自分が健康で生きていられるのか、という底知れない恐怖がある。