乳滴/2020年7月1日号
牛乳で熱中症を防止
気象庁が6月24日発表した3カ月予報によると、今年も全国的に暑い夏(7~9月)になりそうだ。注意が必要なのは熱中症。昨年度は全国で5~9月まで7万1317人が救急搬送され、死者が129人にのぼった。
医師らで組織する「教えて『かくれ脱水』委員会」が「自粛期間が明け、急な暑い日の仕事や外出は要注意!知らずの脱水が感染症リスクも上げる」と警鐘を鳴らしている。脱水状態は免疫力を低下させ、新型コロナウイルスも含めた感染症へのリスクを高める。重症化する前に、軽度の脱水や熱中症の時点で適切に対処することが重要だ。なんとなく食事を抜いたり、寝不足、前夜の飲酒など、ちょっとした脱水状態から油断していると熱中症につながることがある。
同委員会のホームページには様々な情報が掲載されている。熱中症は初期症状のI度から「けいれんが起きる。体温が高くなる」のⅢ度まで分類される。初期には、「身体がだるい」「頭がフラつく」「筋肉が痛い」などの症状がみられる。今年はマスクを着用した生活リスクもあり、高齢者や子供は特に要注意だ。
運動後、30分以内にコップ1杯の牛乳飲用が栄養面のほか、体温上昇も抑えてくれる。牛乳は熱中症のリスクを減らすことを知ってもらおう。