乳滴/2020年8月1日号
経済活動再開の鍵
新型コロナによる景気低迷への大型対策として政府が華々しくぶち上げたものの、当初から不安感も入り混じった中でのGOTOキャンペーン。
長い自粛だったので、久々の気晴らしにどこか温泉で羽を伸ばそうかと個人的に思っていたのは数週間前まで。感染者数は右肩上がりで直前に東京発着がキャンペーン対象から除外された。
とはいえ政府による補助の対象外というだけで、即、観光に行ってはいけない、来てはいけないということではない。そもそも私は隣接の埼玉県民。しかし日々県境を越えて通勤し、往復の通勤電車と勤務先で長時間過ごしているわが身は半分は東京都民のようでもある。ここは油断せずに自分で出来る感染対策を徹底し、かからない、うつさないことに専念したい。
国としては安定的な税収確保のために、警戒しながらも経済活動再開を推し進めるのは当然と思うが、現段階ではワクチンも治療薬も確立しておらず、既知の、例えばインフルエンザ等の感染症と同列には語れまい。この段階でいくら観光促進の旗振りをしても、不安が緩和されない限り、笛吹けども踊らず、に終わる恐れがある。
治療薬あるいは正しい予防策が見つかれば、経済活動が走り出すのは自明。ここは急がば回れの局面ではないか。