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逆転の発想 生体の自己免疫力にヒント 化学薬物使用せず ホメオパシーの実践を

2005-07-01

下痢の治療に昔は自然界で容易に入手できる植物油・ヒマシ油を飲まされたものだ。今の母親は下痢する赤児を病院に担ぎこんで、下痢止めを要求し、抗生物質のカプセルを手にするのが現実ではなかろうか。


冬山の遭難者を救出したら手足の指の凍傷を回復させるために氷雪をまぶしてマッサージする。下痢に追い討ちをかける下剤、凍傷に氷雪、考えようによっては虐待的で逆効果と思われるホメオパシー治療法を先月に紹介した市川氏(国際酪農連盟日本委員)がすでに7年前北欧スカンジナビア酪農国の乳房炎予防・治療法の詳細を紹介した中で記述していた。


ホメオパシー(同類、同毒療法)は無差別ともいえる抗生物質療法に早くから警告を発して見直され始めていた。


酪農家なら避けて通れぬ乳房炎は、とりあえず抗生物質軟膏を自らが注入して様子を見ることが定着し、獣医師の診療そのものが乳房や乳汁に触れる以前に抗生物質が注入されていて病状診断を困難にしている。甚だしきは抗生物質注入後の乳汁を畜主が持参したものの検査をさせられることになる。


また、搾乳が朝夕2回に定着して搾乳立会いが忘れられ、ますます乳房の色調など細かな臨床診断が実施されなくなっている。これらはホメオパシーの稟告重視・総合診断の原則に反することばかりである。


そのうえホメオパシーは古臭い抗生剤以前の民間療法だと無視ばかりか否定的考えが支配していた。軟膏注入が始まった頃は「搾り過ぎるから乳房炎になる」と餌を減じて抗生剤を注入し、長期間乳房内で薬物を作用させることと乳腺を休息させるために搾乳を1~2日中止したものだ。


だが当時は、乳房内注入抗生物質は高価であり、共済点数も不足し薬価は現金支払いとなることから、水仙などの球根やジャガイモをすりつぶして泥状湿布剤を手作りして乳房に塗布し、乳房内の膿「ウミ」をタコの吸出し「これも天然薬草だった」にヒントを得て排膿のために頻回搾乳・1日6回以上搾り出して回復させる酪農家がいた。


最新の抗生物質・化学療法の進展のなかで動機付けは単なる共済点数不足の現金徴収を免れるためだったかもしれないが、乳を搾りすぎるから乳房炎になると考えられていた時期(現在もこの考え方は残って居るようだが)に終日頻回搾乳を続行し化学薬物皆無で治癒させていた。


しかし、当時は乳房の改良がおくれ乳房に毛が生えていて、その上に手作りの泥湿布剤を塗布していたので、乾いてこびりついて搾乳中にポロポロ剥がれ落ち、搾乳バケツに混入して面倒なことになって乳房湿布は姿を消した。現在はミルカー搾乳と乳房マッサージは不要で、「乳頭刺激・前搾りは完璧に」の時代だからこそ乳房湿布を復活させたいものだ。


この湿布も自分の打撲傷治療には冷湿布だけでは痛さが増大し、風呂などで温める温湿布、更に刺激マッサージが効果的であるように、逆転発想をしてトウガラシチンキによる刺激療法が乳腺回復に根気好く続けられたものだ。


このように陰陽とも言える冷罨法から温罨法・安静「搾らぬ」を刺激「頻回マッサージ」へと逆転させる療法はホメオパシーの実践であると考えられる。


市川氏も述べているが残念ながらホメオパシーそのものの、調剤、内容は詳細が把握できないが入手した論文から薬草「ハーブ・アロエ」蜂毒・プロポリスなどが使用されている。


健康体を病体と同じ病的症状を誘発する、下痢に下剤、蜂毒やトリカブトなどを用いるという、これは東洋人からは漢方的で自然界にありふれたもので生体の自己免疫力・自然回復力を復活させる効果を狙ったまさに民間療法であるが、看護学からは重要である。


極端とも思える報告に、5~6種の乳房炎菌の混合液を100万分の1ppmより更に現代的なナノ(10億分の1)へ分子レベルで希釈して生体そのものへは無害液にして継続給与することで乳房炎予防効果があったという。


なお、治癒率や効果判定に関して欧州は厳しい。NOSAIでは2週間後だが彼らは2カ月後判定である。抗生剤無用対抗生剤愛用との効果判定で差がなければ耐性や人への安全が高まる分も有効とする。


更に重要なのは、患畜への投与法である。自然界の延長・共生関係を重視するため、生物本来の本能的行為を利用して餌や呼吸は勿論体表から摂取させるのだが、化学療法は注射・注入という強制的人為で行われ医療ミスも無視できない。


英国乳房炎委員会がまとめた論文「乳房炎に対するホメオパシーおよび非抗生剤治療」によると、英国サマーセットの2つの有機酪農場(オーガニック酪農はわが国唯一の千葉県御宿町の大地牧場の取り組みを別途紹介予定)の乳房炎対策を紹介している。


両農場は1999年に数年の移行期を経て完全に有機農場へ転換し65~70頭飼育。1998年以降、乾乳時療法「乾乳軟膏注入」は全面禁止。1999年から3年間の乳房炎関連の報告である。


乳房炎の治療方針はNOSAIの診療カルテ記載事項とおりである。臨床症状、乳房触診、乳汁採取、乳汁検査などに加えて再発の有無・体細胞データーの追跡、畜主からの管理状況聴取などなど総合判断で方針を立てる。


特に抗生物質の使用は獣医師に限られ、治療と決まれば注射に重点をおき、乳房注入は殆ど効無しで使用せず、また抗生剤汚染の廃棄乳は尿溝経由で最終的には土壌を汚染するので、土壌管理組合の禁止令を遵守して注入しない。

本連載は2003年5月1日~2010年4月1日までに終了したものを著者・中野光志氏(元鯉淵学園教授)の許可を得て掲載するものです。

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