牛飼い哲学と
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水の大切さを学ぼう 人間でもおいしく飲める水 子牛・乾乳牛にも気を配れ

2005-09-01

夏バテ・夏痩せ?大丈夫ですか。いや~やけ食いや水物のがぶ飲みで、下腹がたるんじゃったのでは?


肝心の牛君達はいかがですか?むしむしした暑さが峠を越え、朝夕が過ごしやすくなったものの、牛達は夏の暑さに耐えて牛乳生産を強いられてきたので、その後遺症から、この時期は体調を崩す危険をはらんでいるはずです。


人では「熱中症対策」としてマスコミは「水分」を十分補給せよと口うるさくしつこかったが、牛乳の永遠のライバルある「水物」が前年対比30%増しで消費されたという。


マスコミが口うるさくなる陰には消費拡大宣伝費が物をいったようで我が牛乳が5年計画で8億円を投じ、この7月末から「乳房ロゴマーク」と「牛乳に相談だ。」で若者をターゲットに消費拡大運動を開始したが、牛乳と競合する「水物」業界は今年だけで100億円を投じているという。この世は「寛一お宮」からまだ脱出できていないようだ。


この「水」と人や牛の関係をまとめてみよう。私が好きな登山を始めた頃は「運動中は水を飲んではならない」と指導され、脂汗を流して我慢していた。その後で口にした湧き水「ミネラルウォーター」の冷たさとその美味さは忘れられない。(敗戦後60年の節目で一言。戦時中は身の回りの「水」には敵が毒を投じている危険な水だと教育され、何事も我慢あるのみであった。)


現在は灼熱下のサイロ詰めの数日前から汗や尿で排泄される水分量(1・5㍑以上)を毎日飲みたくなくとも飲み貯めしておくこと。忘れずにミネラルも補給するために牛乳味噌汁を飲んでおいて、作業中も普段と変わらぬ排尿回数を維持することで健康を確保してください。


健康そうに見えた子牛がバケツの水をがぶ飲みした後、10~20分で赤褐色の尿を排泄することがある。一時的に体温が下がり元気消失、たまに水溶性の下痢、頻尿がみられる程度で数時間後には自然に回復する。


もちろん熱中症(体温が上がる)や炎天下で重度に脱水した子牛が一度に大量の水(体重の10%以上)を飲んだ重症例では死亡することがある。


これは「水」を飲んで死に至る「子牛の水中毒」である。脱水を起こさぬよう子牛の飲水管理に注意し、過激な飲水を制限しよう。


1回の飲水量は体重の8%以下に限定する。といっても、すでに水道管の水は熱湯となり、口にすることも出来ずに脱水症に陥りやすい。


だが冬は凍結して丸2日飲水できなくとも脱水しないので「水中毒」は発症しない。「水中毒」を発症させずに脱水を回復させるためには、塩分濃度0・8%の生理食塩水を好きなだけ飲ませると効果的である。


夏に成牛の飼料に重曹を添加するのも同じ理屈で、ミネラルのバランス補給で体調を整える必要がある。


牛や人は体重の60~70%が水分であり、水は体内で一番多い成分だ。そして、多くの生理機能を持っている。すなわち胃腸での消化・呼吸は、消化管内の水分の働きによって実現する。


また、栄養物やホルモンの輸送や代謝は血液の水分が生体防禦や体温などの恒常性を保ち免疫力を維持する働きをする。さらに、不要物質の排泄や体液の酸塩基バランスも腎臓の水分調節によって行われている。


水分代謝障害は水分の出納バランスが失調し、脱水は水の摂取不足、発汗・流涎過剰で、水中毒は水分過剰、すなわち脱水時に多量の水を急激に飲むことで、発育未熟な子牛に発生しやすい。


成牛でも症状は顕著ではないが、まず乳量は減少し食欲減退、元気消失、流涎をもたらし、体温は上昇して40度を超える。ウォーターカップからの飲水が定かでなく、時々水圧低下で配管がガタガタと雑音を発信することあり。


ここで質問してみよう。


問1搾乳牛は1日に何回飲水する?


問21回の飲水量は?


問31日に確保すべき水量は?


問41日のうちいつ頃が集中飲水するか?


問5飲水口から出る水の適温は何度?(答は文末に記載)


ここで牛たちが水を飲みたい時に飲みたいだけの量を確実に飲める状態かチェックしよう。


まず水圧は末端まで正常か?繋ぎ牛舎などは搾乳用パイプライン同様、ウォーターカップ用の水道管の末端が盲管でなく、左右連結のループ状になっているか?


同じく配管の内径は太めで集中飲水時の必要水量を満たしているか?水量が不足すると水を舐めただけで飲水をあきらめ、横臥してさらに食欲不振になりやすい。


ひとつのカップを両側から利用する場合、有角牛と除角牛、初産牛と経産牛の組み合わせは好ましくない。


その他にも①カップや貯水式水槽が餌や涎、甚だしきは糞便で汚れてぬるぬるしている②ボス牛が水槽を独占する③日向で温水化している―そのようなことはないだろうか。


乾乳牛群の水槽は飲水量が少なく、水温や水質が変化しやすいので、まめに手入れをして飲水量を高めると乾草の摂食向上で出産前後の多発疾病が予防される。


また、全牛群の糞便が硬すぎないかなど観察が重要だ。水質検査(PH、大腸菌など)は合格していますか?牛に与える「水」をあなた自身がおいしく飲めますか?


授精後1週間は特に飲水に気をつけ、体温の上昇を抑えて39・5度を越えないようにカウコンフォートに心がけましょう。40・5度を越えたら全く受胎しませんでしたとNOSAI千葉が研究報告してます。


舎内温度・通風の改善、飲水量に気を配って、牛体温度を極力下げるように努力しましょう。


回答:問1-10~15回、問2-4~6㍑、問3-100㍑×頭数分、問4-給餌搾乳後、問5-夏でも20度

本連載は2003年5月1日~2010年4月1日までに終了したものを著者・中野光志氏(元鯉淵学園教授)の許可を得て掲載するものです。

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